一級建築士試験の受験資格が緩和されます
アラサー兼業主婦のミケネコです。
以前、一級建築士試験が簡単になるかも!という噂を耳にしたので、調べてみました。
建築士の高齢化と、受験者減少による若手建築士の減少を改善するのが目的で、『実務経験なしで受験できる・実務経験の拡充・学科試験免除年数の撤廃・CAD導入』などが提案されました。
改正された内容を簡単にまとめました。
実務経験が無しで受験できる
2018年12月8日に『建築士法の一部を改正する法律案』が国会で可決され、同年12月14日に公布された『建築士法の一部を改正する法律』により建築士法第4条、第14条及び第15条が改正され、建築士試験の受験資格の要件となっている実務経験が、原則として、建築士免許の登録要件に改められます。
要は、タイトルの通り、実務経験なしで建築士試験を受験できるようになりました。
もっとわかりやすくまとめてみます。
①大学卒業(建築学科などで指定科目を修了)した年に一級建築士試験を受験可能!
②高校や専門学校卒業(工業高校や建築課で指定科目を修了)した年に二級建築士試験を受験可能!
③二級建築士を取得した年に一級建築士試験を受験可能!
免許の登録には実務経験が必要
試験に受かっても、所定の実務経験がないと免許の登録ができません。
もちろん、試験前から試験後まで通算できます。
受験はできますが、最短で免許を得られる年齢や年数は変わらないと言えます。
いつから
公布から2年以内の施行なので、早ければ2020年の試験から適用されることになります。
最後に
今年2019年は例年通りとなります。
来年2020年からは新卒の受験生が増えることが予想されるので、何としても今年2019年に受かりたいところだと思います。
建築士試験は合格点や合格人数がはっきり決まっておらず、頭の良い受験生が多くなるとその分合格する確率が減ります。
もちろん、新卒だから頭が良いとは限らず、試験勉強はしていないが受験資格があるからとりあえず受けてみようと言う人が多ければ、今までよりも受かりやすくなるかもしれません。
また、今までは実務経験がなく、建築学科を卒業しても建築士試験を受験していない人も多く、試験に受かっても実務経験がなくて登録ができない人も出てきそうです。
そうなると、建築士資格が欲しい人にとっては迷惑な法改正になるかもしれませんね。
卒業した年に受験できると言っても、卒業制作で忙しくて勉強どころではないと思うのですが、どうなることでしょう。
ミケネコとしては、『学科試験免除年数の撤廃』が1番嬉しいのですが、残念ながら現行のままとなりました。
更にCADの導入は遠い道のりだと思います。
建築士試験がどうなるか、今後も注目していきます。
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